“子どもの権利条約”制定20周年記念
ユニセフのつどい２００９inふくしま

　子どもの権利条約（正式名称「児童の権利に関する条約」）が国際連合で1989年11月20日に採択されて、今年で20年を迎えます。

　すべての子どもが等しく持っている権利とそれを実現するためにすべきことを定めた54条から成る国際条約です。2009年3月現在、締約国・地域は193にのぼり、世界で最も多くの国が賛同し、守ることを約束している条約です。日本は、1994年４月に158番目の国としてこの条約を批准しています。

　毎年秋に開催してきた“ユニセフのつどい”の今年のテーマを、満20年を迎える「子どもの権利条約」に定め、講演と映画で企画しました。

　講演を国際子ども権利センターの岸麻衣子さんにお願いし、権利条約の意義、そして世界で・日本で子どもの権利がどのように守られているのか、守られていないのか、その実情をお話していただきます。

　映画は、昨年8月に封切られた坂本順治監督の「闇の子供たち」（原作：梁石日）を上映します。世界中の富裕層の性的玩具として弄ばれるタイの子どもたち。幼児売買春、人身売買・・・アジアの最底辺で起きている、知られざる“闇”に切り込む衝撃の傑作小説を映画化したものです。

　“講演”をお聴きし、“映画”により、改めて“子どもの権利”について考え、“子どもの権利”を実現していくユニセフの活動をどう発展・充実していったら良いのかを考えてみたいと思います。