「福島県ユニセフ・キャラバン・キャンペーン」開催される
(財)日本ユニセフ協会では、全国の各地域に出かけて「ユニセフ」への理解を高める「キャラバン・キャンペーン」を1979年の国際児童年に開始しましたが、その記念すべき第1回の訪問県が福島県(1979年5月21日・22日)でした。
その後本県では2006年まで6回実施され、今回7回目のキャンペーンが行われました。
今年度は春の関東地区に続き、秋は東北6県を巡回して県行政への表敬訪問、教職員対象のユニセフ研修会、学校訪問しての特別授業が行われ、最後となった福島県は10月28日・29日の2日間にわたって行われました。
今回キャラバンの隊長・三上健氏(学校事業部副部長)は、「日本ユニセフ協会が、全国に足をのばし各地域の実情を踏まえ、ご協力を仰いでいく、そのような姿勢でのキャラバンは大変意義のあるもの」との考えを示され、「そのスタートであった福島県を訪ねるのは特別の思いがする。」との感慨を表明されました。
福島県でのキャンペーンは次の日程で行われました。
10月28日(木) 松本友作副知事とのメッセージ交換
遠藤俊博教育長とのメッセージ交換
記者会見
ユニセフ研修会
10月29日(金) 福島市立福島第二小学校訪問
田村市立船引中学校訪問
において、(財)日本ユニセフ協会 赤松良子会長から、県知事・県教育長へのメッセ―ジと県知事・県教育長から赤松会長へのメッセージを、お互いに交換しました。
日本ユニセフ協会からは、世界の子どもたちの危機的な実態が訴えられ、ユニセフ事業への一層のご理解とご支援をお願いするメッセージでした。
福島県知事からは、キャンペーン活動について「未来を担う子どもたちが遠い世界の子どもたちの境遇を知り、命の尊さや人と人との支え合いの大切さを学んでいく上で、誠に意義深いもの」とのメッセージをいただきました。
また、福島県教育長からは、「・・・ユニセフ研修会や学校訪問等の活動は、本県のめざす教育と軌を一にするものであり、・・・地球的視野を持って主体的に行動する人間の育成にも大いに役立つものと期待しております。」とのメッセージをいただきました。
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松本友作副知事とのメッセージ交換 |
遠藤俊博教育長とのメッセージ交換 |
の記者会見では、新聞・テレビ・ラジオの報道各社へ、今回のキャラバン・キャンペーンの趣旨について説明され、早速夕方のNHK「はまなかあいづ」で報道されたのをはじめ、各社のメディアから報道されました。
の「ユニセフ研修会」には小中学校の先生方や教育委員会の指導主事の方など35人が参加されました。講師は、日本ユニセフ協会の三上健氏(学校事業部副部長)と松本和哉氏(同部主任)が務められ、「子どもに優しい“まち”をつくろう!」をテーマに6グループでのワークショップを中心に行われました。
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松本講師によるユニセフ資料等での解説 |
テーマをまとめてのグループ発表 |
翌日29日には、午前に福島市立福島第二小学校を、午後に田村市立船引中学校を訪問して、各々の全校生徒(第二小:388名、船引中:453名)を対象に、松本和哉主任の大変わかりやすいお話と、生徒たちも主体的に参加できる形でユニセフ教室が行われました。ビデオ「ユニセフと地球のともだち」の上映・解説、水ガメと蚊帳(かや)体験により、生徒たちはユニセフの活動を身近に感じることができました。
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蚊帳(かや)体験 |
児童代表へのキャラバンからのメッセージ |
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「ユニセフは・・・」(松本講師) |
水ガメ(15kg)体験 |
2日間の「ユニセフ・キャラバン・キャンペーン」によって、ユニセフについて行政のご理解とこれからのさらなるご協力に結びつき、また学校現場に出向いてのユニセフ教室によって子どもたちの“世界の子どもたちへの理解”が一層深まったと思われます。
福島県での、特に学校においてのユニセフ活動が、これからますます広がり、定着していくことを期待したいと思います。
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