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活動報告

 2025年9月19日(金)、福島大学附属小学校主催、福島県教育委員会共催による研究主題「未知に挑む」という教育研究イベントに、当協会と同じく出前授業を行ったJICA二本松の山ア将樹さんとともにお招きいただきました。

 当日は、9月5日(金)に出前授業にお呼びいただいた芳賀 学先生の6年1組の公開授業が行われ、多くの県内外の教育関係者が参観する中、「今後、日本が果たすべき役割の中で、どの役割を応援しようかな」というこれまでの授業で子どもたちが議論を重ねてきた授業の続きでした。

 子どもたちは、これまでの議論の中で、①平和を守る役割(戦争をなくす、争いを止める)②助け合う役割(災害支援、食べ物・医療などの援助)③途上国の発展を支える役割(仕事づくり、道や病院を建てる)④子どもの命や教育を守る役割(学校づくり、ユニセフ)⑤環境を守る役割(地球温暖化、森林、ごみ問題)の5つの役割について、よい点と課題を整理してきたとのこと。

 子どもたちは、黒板に書かれた5つの役割について、まず自分が果たすべき役割だと思うことに、自分の名札をつけていきます。

 その後、自分の意見について、各人が活発に発言を行いました。

 「教育を進めることで負の連鎖を断ち切る」「唯一の被爆国として核兵器の廃止を訴える」「支援をしても戦争は止められないのでは…」「戦争で国がボロボロになったら国を立て直すためにお金が必要…」「紛争している国に支援するのはPKO?…」「自衛隊に助けてもらうの?」「自衛隊は防衛のためで戦争はできない」「それって憲法問題じゃないの…」「水汲みをしなくなれば女性は教育を受けることができるようになり、収入を得ることができる…」「途上国に技術のある人を派遣する…」「助け合うのことで仲が深まったら信頼が生まれ、協力が生まれる…」「協力する関係ができれば、平和や環境を守ることにもつながる…」「人もお金がかかるが、日本は一人約910万円の借金(国債)がある…」などなど、たくさんの意見が出されました。

 そうした意見が出される中で、役割のひとつひとつは、別々ではなく、つながっていることがわかってきました。

 最後に、私からは、「いろいろな役割は、どうやらつながっていることが分かってきましたね。SDGsの世界ですね。SDGsも目標のひとつひとつは関連性があって、ひとつの目標を達成することで他の目標の達成にもつながる。逆に、ひとつの目標を達成するために、他の目標の達成に影響を及ぼすこともある。解決策はひとつではない。目標17には何と書かれていますか?」と子どもたちに問いかけると「パートナーシップです」との声が。

 「そう、ひとりではなく、みんなで助け合うことが大切ですね」とお話させていただきました。

 また最後に、「能力とか、知識とか、学歴に関係なく、その気になれば誰でもできることはなんだろう?」と問いかけました。

 子どもたちは考えていましたが、「そう、しっかりと食事をとり、運動をして、丈夫な身体をつくることです。丈夫な身体、そして勉強をたくさんして、みなさんが今日議論した役割をしっかりと果たせる大人に成長していってください。ユニセフからのお願いです。できる子は手を挙げて」というと、たくさんの子どもたちが、大きな声で「はい」と答えながら、手を挙げてくれました。

 子どもたちの議論をしている姿を目にして、きっと未来は、世界は変わるという実感を得ることができました。

 たいへん有意義な時間を過ごすことができました。

 
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